2011.01.14.
経済アナリストの藤原直哉氏は、2011年のキーワードを「決」と示しています。
「決」とは決断、決心の「決」。今までのシステムで動かなくなるものがはっきりと見えるようになり、あらゆる先送りができなくなるのです。
企業経営も同様に残すものは残す、やめるものはやめる、これから先、何をして生きていくのか、どんな商売をするのか、誰と付き合っていくのか、どんな未来になりたいのか、ほかに選択肢はないというくらい全部決めて、その道に進まなければならないと、藤原氏は説いています。
その一方で藤原氏は「これからは元気な会社がどんどん出てくる」と説いています。
元気な会社とは何でしょう?
現場がしっかりしているところです。
現場でいい仕事をしているという自負がある会社は、そこから必ず伸びていきます。
これからの経済を立て直すのに、一番の単位は現場になるといわれています。
これからは経営にあたって、とにかく現場を強くすることです。
現場の人材を育て、現場の目線で考えることが大事です。現場に身を置いてものを考えて行動することを徹底しないと、よい方向にかじ取りするのが難しいでしょう。
今の時代、企業は何もしないことが一番のリスクです。
何もしないと元気が抜けていき、知恵も授からないからです。
「見方を変えれば今が一番面白いのかもしれません」と話す藤原氏。
何か行動して試行錯誤することで、これから先成長します。成長するためにはコスト、つまり、ある程度の失敗は必要。
一つひとついろいろなことを試してみて、成功への道を手探りするのが、今の時期に企業がなすべきことではないでしょうか。